6畳にソファを上手く配置する12のポイント

6畳にソファを上手く配置する12のポイント インテリアコーディネート
IC 広島
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日本では「6畳」の広さのお部屋がとても多く「一人用の基準=6畳」みたいな風潮があります。
そんな空間にソファを置くとき、なかなか配置が難しいものですよね。

6畳の他にお部屋があるならまだしも、6畳ワンルームの賃貸に住む学生さんは本当に配置に悩むと思います。
そこでここでは、狭い空間にソファを置くときに注意したいポイントをいくつか紹介しようと思います。

「6畳」という大きさは変えられない

当たり前のことですが、お部屋の広さや作りはどう転んでも変えることができません。
窓の位置にしても、エアコンの位置にしても、コンセントの位置にしても。

様々な不満や思いがあるとしても、大事なことは

現状のお部屋で最適な配置

を考えることです。
「これがこうだったら…」「あそこにこれがあったら…」「こうなってれば良かったのに…」という「たら・れば」を言っても始まらないので、いかに現状で最高の配置にするかに焦点を当てる意識が大事です。

ソファの配置に影響するもの

6畳という狭い空間と言っても、気にすべきポイントは意外と多いものです。

  1. テレビ
  2. コンセント
  3. エアコン
  4. 換気扇
  5. ストーブ
  6. 出入り口
  7. 水周り
  8. 押入れやクローゼット
  9. トイレ
  10. 他の家具
  11. 部屋の形状

一体どのように考えるべきでしょうか。

1.窓

窓

DarkWorkX / Pixabay

窓はお部屋によって位置や大きさがバラバラで、ソファの配置に最も影響するかもしれません。
床までの大きな窓なのか、それとも腰窓なのかによっても大きく配置は変わってきそうです。
大きな窓はお部屋が明るくなって清潔感がいっぱいになりますが、ソファの配置という観点ではあまり歓迎できません

やはりソファなどの大きな家具は壁際に置きたいもの。
ただ物理的にどうしようもない場合は、窓にかかるのも仕方ありません。
ソファが窓にかかる時のデメリットは、肩ごしにヒンヤリした空気が入ってきたり、夏場は直射日光がモロに当たったりという寒暖のこと

また、床までの窓の場合は入ってくる光がカットされる点。
カーテンをかける場合が多いと思いますが、カーテンのしにくさや結露&通気性の悪さによるカビなども。
ソファの素材によっては直射日光によって傷むということも考えられます。

窓にかかる場合は、ベッタリくっつけず少し空きを作って配置するのがポイント。
腰窓の場合は、窓より低いソファなら壁に付けても問題はなさそうですね。

2.テレビ

テレビ

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ソファの大きな役割の一つが「快適にテレビを見ること」ではないでしょうか。
映画にしろゲームにしろ、もちろん普通のテレビ番組にしろ、テレビは長い時間見ることも多いですよね。
その時の体の負担を軽減してくれる役割は、思いのほか大きいはずです。

なるべくテレビに向かって正対しているのが理想なのは言うまでもありません。
首を曲げることもありませんし、見た目的にもバランスよくまとまります。

とは言え、お部屋の形状や広さなど、様々なことを考えるとなかなかそうもいきません。
どのみちソファに寝転がって見る場合を想定すれば、必ずしも正対させることにこだわることもないと言えます。

また、最近のテレビは大きいので、少しでも距離をおけるような方向に置くことも大事。
薄型だから配置がしやすいというのは理屈で、実際はそれ以上に大きさがあるので短辺方向には置きにくいのが実情ですよね。

テレビの大きさを先に考慮し、その後でソファの位置を考えるという発想も重要になってきます。
そう考えると、テレビアンテナの差込口の場所もソファの配置に影響しそう。

コードを長くすれば置くこと自体は問題ありませんが、テレビとアンテナ差込口は近いに越したことはありません。

3.コンセント

コンセント

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テレビアンテナのコードと同様、延長コードを使えば問題はあまりないと言えます。
ただ、部屋の隅を這っているコードなどは少ないほうが見栄えもいいですし安全です。

火災の原因のうち、家具などでコードを踏んで破損し発火というパターンも多いようですし、ソファの陰になればホコリもたまりやすくなりますよね。
コンセントを使う家電が何なのかを考え、少しでもコードがゴチャゴチャしないようにしなければいけません。

参考:電気火災実験/札幌市

また、当然ながらソファの陰になったコンセントは使いにくいです。
延長コードの元を差すなら問題ありませんが、こまめに抜き差しする使い方はできませんよね。
もしコンセントをふさぐ配置にする時は、ベッタリつけないことと差込口が折れ曲がる延長コードにするのがポイントです。

4.エアコン

エアコン

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エアコンの真下にソファを配置するのは、できれば避けたいところ。
そもそも真上にエアコンのような大きな物があると、どうしても落着けないものです。

落ちてくる心配はほぼ100%に近いぐらいありませんが、それでも「重力」と「万が一の重大性」を考えると、心からリラックスできませんよね。

また、暑いときは冷えた空気が出ますし、寒いときは暖かい空気が出ます。
ソファは長い時間過ごす可能性があり、暖かい・冷たいといったものに加え、乾燥した空気を長い時間浴びる可能性が高まってしまいます。

5.換気扇

換気扇

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換気扇もエアコンと似たようなことを考える必要があります。
夏場はそこまで気になることはありませんが、冬場は確実に冷気が侵入してきます。

閉じていても、空気は隙間から簡単に侵入できますよね。
暖かいほうに向かう性質があるので、微量でも常に入り込んできます。

しかもエアコンのように強い空気の流れがあるわけじゃないので、侵入した冷気は比重によってそのまま下に流れてきます。
つまり換気扇の下はとても寒い場所ということに。
そんな場所で長時間座っていれば、冷えや乾燥の大きな原因になってしまいます。

6.ストーブ

ストーブ

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寒い地域では、備え付けのストーブが最初から設置されている場合も普通。
その分エアコンは設置されていません。
この辺りはそれぞれの地域によって大きな差があります。

備え付けのストーブは非常に厄介な存在になる可能性があります。
そもそもストーブなので、ソファはもちろん他の家具などもあまり近くには置けません。
またポータブルと違って動かすことができない場合が多く、エアコンと違って床に置いてあるので、場合によっては邪魔な存在になります。

ただしそんなことを言ってもどうしようもないので、火災に気をつけてどこまで周囲に家具が置けるのか、熱効率はどうかなどを考えることが大事。

横方向はまだ大丈夫かもしれませんが、正面は熱効率と火災の両面からソファにふさわしい場所ではありません
どこまで距離を取れるかが、6畳ではポイントになってきそうですね。

7.出入り口

出入り口

DarkWorkX / Pixabay

意外と難しいのがドアの存在。
扉がなくても玄関への導線やお風呂場への導線・ベランダへの導線など、空けておかなければいけないスペースは必ずありますよね。

ただ6畳のお部屋の場合は、最低限の導線さえ確保できていればいいという考え方が大事。
そうじゃないとソファなどとても置ける広さがなくなってしまいます。

「通れない」ことを避けるというスタンスで十分と言えます。

8.水周り

6畳が仮にワンルームの場合、キッチンを併設してあるはずです。
6畳ワンルームの場合は小さなシンクとガス台だけだと思いますが、それでも水や火を使う以上しっかり考えなければいけません。

ソファは基本的にリラックスする場所なので、理想はキッチンから離すことです。
濡れることや火災の心配もなく、油汚れも少なくなります。
窓や他の様々な要素はもちろん大事ですが、キッチンの反対側に置くというのは重要度ではけっこう上位にくるのではないでしょうか。

ただ、ソファを仕切りとして使うというアイデアも捨てがたいと言えます。
6畳ワンルームでは当然キッチンと繋がっているので、キッチンに背を向けて視覚的にキッチンとリビングを分けるという使い方もできます。

9.押入れやクローゼット

押入れやクローゼット

StockSnap / Pixabay

6畳の大事な収納スペースである押し入れやクローゼット。
収納スペースがあるのはいいことなのですが、前を空けておく必要があるという点では配置の面ではマイナス。
ただの壁になっていたほうがよっぽどいい場合も多く、特に厄介なのがクローゼット。

引き戸の押入れなら、極論を言えば下段を潰してソファをベッタリ付けることもできます。
下段には普段使わない物を入れておけばいいことですから。

でもクローゼットの場合は、確実に30cmぐらいは空けておかなければ、扉が開かなくなってしまいますよね。
しかも押入れより収納力は少なく、良いのは見栄えだけです。

6畳という広さの場合、収納力のある押入れのほうが使いやすいと言えます。
ソファの配置にも多少自由度が増し、お部屋に出ている物を少しでも減らすという意味でも、収納力抜群の押入れが向いてます。

10.トイレ

トイレ

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一人暮らしなら気にする必要はありません
出入り口をふさがなければいいだけです。

戸建ての場合は、部屋の横にトイレがある場合があり、トイレのすぐ横にソファを置くと音がけっこう気になります。
家族がトイレに入るたびに水が流れますし、紙をとる時のガラガラも聞こえますし、ブーとかビーとかも聞こえてきます。

トイレ側から離せば少しでも音が気にならず、よりリラックスできると言えます。

11.他の家具

ソファ以外の家具との関係性も大事。
とくにテーブルなどは同時に使う可能性が高いですよね。
6畳の場合はそこまで家具を置くことはできませんが、最低限テーブルやベッド・寝具・棚などはあることが多いです。

ベッド
ベッド

DarthZuzanka / Pixabay

特に難しいのはベッド。
戸建の6畳ならまだしも、6畳ワンルームの場合はベッド(またはソファ)を諦めることも視野に入れる必要が出てきます。

  • ソファを置くか、ベッドを置くか。
  • 座椅子で我慢するか、布団で寝るか。

といった具合ですね。

体の大きさも結構左右します。
体の小さな女性なら、小さ目ソファとセミシングル&ショート丈ベッドでいけるかもしれません。
でも体の大きな男性の場合、ソファもベッドも小さくすることができず、両方置くと導線が確保できないことも考えられます。

ベッドの場合は

  • 「折りたたみベッド」でスペースを毎回確保する
  • 「収納ベッド」で出ている物を減らす
  • 「小さ目ベッド」で物理的な大きさを小さくする

といった工夫が考えられます。
ソファの場合は「小さめのサイズ」にするのはもちろん、ひじ掛けのないソファにすることで座面幅を確保したり、寝転ぶことを諦め一人掛けにしたりすることも大事です。

テーブル
テーブル

rawpixel / Pixabay

ソファの相棒とも言えるテーブルの場合は、そもそも6畳の場合ダイニングテーブルを置くことができないので「ローテーブル&床生活」がメインになりますよね。
脚を折りたためるテーブルにすると、何かの時にスペースを大きく空けることができます。

デスク
デスク

rawpixel / Pixabay

最近ではパソコンの普及に伴ってパソコンデスク&チェアを置きたいと考える人も多いと思います。
6畳のお部屋の場合は、パソコンデスクはまだ置けるのですがチェアが非常に邪魔になります。
他の家具との関連もありますが、パソコンデスクは諦めてローテーブル&ノートパソコンが最適です。

棚類
棚類

StockSnap / Pixabay

6畳ワンルームでキッチン周りの物や食器も置かなければいけない場合、どうしても棚が必要になります。
とは言え広さから言っても食器棚・本棚などを分けるのは難しいので、いろんなものを収納しても違和感のない棚を置くのがベスト。

見た目を気にしないなら、格安の3段ボックスに本も食器も調味料も入れるのがいいかもしれません。
ただしインテリア的には非常におかしく、使い勝手も良くないでしょう。
磨りガラスになっていれば中が見えないので、収納物によって違和感を感じることも減ります。

12.部屋の形状

部屋の形状

FrankWinkler / Pixabay

6畳の基本形は長方形になります。
極端じゃない一般的な6畳ならそこまで問題はありませんが、妙に細長い6畳やお部屋の角が出っ張っている場合などがありますよね。

例えば細長い6畳の場合、短辺方向にテレビとソファを置くのは難しいという制限ができてしまいます。
また、ストーブやエアコンとの位置関係も制限が増え、配置に関してはなかなか厄介な状況になります。
さらに窓が絡むと「どうやっても置けないよね…」と思うこともあるでしょう。

そのような少し変わった形状のお部屋の場合、今ある家具と合わせること自体無理がある場合もあります。
簡単にはできませんが、特殊なお部屋の形状に合わせた家具家電を考える必要も。

特にソファのような大きな家具は、配置に自由が利きませんよね。
ある程度置き場所が限られてしまううえに、お部屋の形状によっても制限されてしまえば、諦めざるを得ないことも。

そもそも一般的な「270cm×360cm」という6畳でさえ、ソファを置くのは難しいものですよね。
さらに変えることのできない「お部屋の形状」が向かない場合は、なかなか無理があるかもしれません。

  • ソファを諦め座椅子にする
  • ソファの座り心地に近い大き目&クッション性の良い座椅子にする

といったことも視野に入れる必要があります。

ワンルームの場合は一人二役の精神で

ワンルームの場合は一人二役の精神で

kreatikar / Pixabay

6畳のワンルーム、他にお部屋がなく全てのものが一つの部屋にあるような状況では、「一人二役」という考え方が重要。
もちろん三役でも四役でも良く、多いほうが使い勝手がいいと言えます。

ポイントは以下の3点です。

  1. 脚が外せる脚付きソファ
  2. 幅を最大限活かせる肘なしソファ
  3. 来客用の寝床にできるソファベッド

脚が外せる脚付きソファ

ワンルームでは、脚が外せる脚付きソファがおすすめ。
理由はもちろん使い勝手の良さです。

日本の住宅の多くは、ダイニングで食事をとりリビングでくつろぐというスタイル。
でもワンルームの場合はダイニングとリビングを分けることができず、全てをリビングで行わなければいけませんよね。

つまり一つのソファとテーブルで全てをこなすことが必要なのです。
その場合、高さが決まっているソファよりも、高さを変えることのできるソファのほうが臨機応変に対応できますよね。

例えば脚が付いてる状態なら、床に座ってソファを背もたれにして食事をとることができます
簡易的に食事を済ませたいなら、食べにくさはありますが座ったままお皿をもって食べることもできないわけではありません。

また、寒くなってこたつを使いたい場合、脚があるとこたつに足を入れにくいですよね。
そうなったら脚を外せばこたつに足を伸ばしつつ、そのまま食事をとることもできます

脚を外すという選択肢がない状況ではどうにもできないことでも、付け外しができればアイデア次第で使い勝手をよくすることができます。

脚をつけても外しても使えるソファ

幅を最大限活かせる肘なしソファ

スペース的に3Pソファなどは置けないので、2Pや1.5Pなどのサイズになりますよね。
そうすると座面も狭くなり、リラックスしにくくなってしまいます。
それはある意味仕方ない事なのですが、少しでも座面を確保するため「ひじ掛け」のないソファを選択します。

ひじ掛けはあれば使いやすいものですが必須というものではなく、なくても大きく使い勝手が損なうこともありません。
ワンルームでスペースが大きく制限されているなら、貴重な全幅を全て座面として使えるソファのほうがおすすめです。

幅を最大限活かせる肘なしソファ

来客用の寝床にできるソファベッド

ソファベッドがあれば、ワンルームにお客さんを呼ぶこともできます。
小さめのソファベッドなら、なんとか置けるはず。

あくまで簡易的な寝床ではありますが、床に雑魚寝するよりははるかに寝心地も良くなりますよ。

まとめ

ソファの配置は、大きさがあるだけに頭を悩ますもの。
でもそれを楽しみながら考えるようにすると、意外なひらめきがあったりします。

6畳という狭い空間に、ソファもベッドも棚も、上手く工夫して快適な配置にできた時の喜びはなかなかのものです。

インテリアの楽しみは「完成」も大事ですが、そこまでの「過程」や完成後の使い勝手なども満足度に大きく影響しますよね。
インテリアを楽しむという感覚で考えてみるのが最善なのではないでしょうか。

こちらも合わせて参考にしてください。

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